寒い寒い冬のある日のことです。
身重の妻を抱えた一人の男の人が一晩の宿を貸してくれないかと宿屋の主人に尋ねました。
その人は冷たく首を振って戸を固く閉ざしました。
そしてその夜、この世を救う一人の御子がお生まれになりました。
粗末な馬小屋の中、固いわらを布団に、飼い葉おけの中に寝かされた幼子。
30数年の後には残虐な方法で殺された神の一人子。
今も昔も未来も変わらず救いの手を差し伸べ続けておられる方。
そして、その手を拒み続ける人達。
彼の名で開かれる賑やかな宴。
色取り取りのプレゼント。
暖かなご馳走の数々。
それらが並ぶ客間の扉を彼の鼻先で閉じて彼を拒む人々。
人を救うために生まれ、人を救うために死に、人を救うことの出来るたった一つの存在。
いつもと同じようで全く違う、この世に喜びが満ちた夜。
それがクリスマス。
